地方都市の商店街で小売店(酒屋)を経営されている山本さんから次の相談をいただきました。
相談内容:
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近くに大型のショッピングモールができた事で
お客様の流れが変わり、商店街へは人が来なくなってしまい、
シャッターが閉まったお店が増え人通りが途絶えてしまった。
そこで
ホームページとブログを運営しているので、
そこから「店舗への集客」と「通販」をもっと伸ばしていきたい。
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経営者なら当たり前ですが、なんとか売上げを上げたいと思うあまり、
あれもこれもと欲張ってしまいがちです。
そのため資金、資源が分散されてしまい、
期待していたほどの成果が得られないといった事がおこります。
今回の相談者の場合も戦略が明確でない為に、
ホームページやブログへの訪問者を売上げにつなげる事ができていません。
先ずは今すぐお金をかけずに
ホームページ・ブログを改善できる事をアドバスしました。
具体的には次のような内容です。
- メインキーワードを決める
⇒メタキーワードに酒屋とは関係のないキーワードが書かれているので、ホームページのテーマに関するキーワードに絞る。そうするとSEOの効果も高くなる。 - 外部サイトへの余計なリンクは貼らない
⇒ホームページから外部サイトへの不要なリンクが多いので、必要最小限とし、訪問者が外部へ逃げて行かないようにする。(ホームページの中で買い物まで完結するようにする) - アクセス解析を導入して現状を把握する。
⇒アクセス解析を入れて、アクセ数、検索キーワード、直帰率、成約率(コンバージョン率)等を把握し、お客様の行動を推測し次の戦略に生かす。 - お客さんに迷わせないようにオススメ商品を決める
⇒たくさんの商品を並べると、お客様が何を購入すれば良いのか迷ってしまうので、まずはオススメ商品を決めてアピールする。 - ホームページの目的、テーマーを明確にする
⇒ホームページのテーマ・目的を明確にし、それに沿った内容にする - 商品に限定性をもたせる
⇒限定性はお客様の購買意欲を刺激するので、商品には限定性(ここでしか買えない、限定○個など)を持たせる。 - リピートしてもらえる仕組みを作る
⇒新規顧客だけを追いかけるのでなく、一度買い物してもらったお客様にリピートしてもらえる仕組みを作る。 - 見込み客リストを構築する
⇒ 見込み客リストを獲得できる仕組みを作る。通常ホームページでの成約率は10%未満です。という事はホームページを訪問した人の90%の人が何もせずに立ち去って行きます。これは非常にもったいない事なので、後日その方達にアプローチできるように連絡先を残してもらう仕組みを作ります。今回の場合は無料オファーを準備しメルマガ登録フォームを設置。 - お客さんが買い物しやすいように買い物カゴを導入する
⇒お客様は面倒くさいことを嫌うので、注文しやすいように買い物カゴを導入する。 - まとめ
⇒まずは簡単にできるところから優先順位をつけて改善していく。
この相談の一部始終を公開中です。
内容をもっと詳しく読みたい方はどうぞ!
この相談内容では、
- コンサルタント(以下高橋)
- 小売店店主(以下山本)と記載しています。
高橋: はい、それでは、『知識ゼロからのwebマーケティング』、
今日はネット集客Q&Aということで、
山本さんという方からのご相談を受けていますので、
これから始めていきたいと思います。
山本さん、こんにちは。
山本: こんにちは。
高橋: 高橋です。よろしくお願いします。
山本: 山本と言います。よろしくお願いします。
高橋: 山本さんは、小売店をやっていて、今、店舗集客をもうちょっとなんかしたいということですかね。
あ、ネットからの集客ということですかね?
山本: ま、両方なんですけど。ちょっと欲張りかもしれないですけど。
高橋: 店舗も併せて集客していきたいと。
山本: そうですね。店舗のほうは……、相談させてもらっても大丈夫ですか。
高橋: どうぞ、どうぞ、はい。
山本: 店舗のほうは、状況は、商店街で、ほとんど、何て言うんですかね。
ほかのお店があまりこう、シャッター閉まったような状態で。
高橋: ああ、なるほど。
山本: あまりこう、普通にしていてお客さまが流れてくるような状態じゃないですね。
それで、2~3キロ行った近くに、大型のショッピングモールができて、商店街のほうは、
ほんと普通にしていたら、来ない状態なんですね。
それで、少しぐらいの、ちょっとした観光地みたいになっているので、
観光客の方が土日とかちょっと訪ねて来られるんですけれども、
そういった人たちにもうちょっと観光の際に寄ってもらうとか、
地元の人たちにも来てもらいたいんですけれども、
そういうのが、広告とか出すと、どうしてもお金が掛かってしまうので、
ホームページとか、ブログもやっているんですけれども、
情報発信をしてあまりお金を掛けずにお店に来てもらえるといいなあとは思っているんですけど。
高橋: そうすると、ネットから、ま、ネットで知ってもらって、
そこのショッピングセンターなり観光地に来たときに寄ってもらえたらいいなっていう感じですかね。
山本: そうですね。観光客の方に、やっぱり寄っていただければ有り難い。
高橋: 観光客の方に知っていただきたいということですね。
山本: はい。
1、メインキーワードを決める
高橋: そうすると、山本さんのお店だと、やはり一番自信があるのっていうのは、これはお酒ですかね。地酒。
山本: そうです。もともとは、酒屋のお店としてやっていたんですけれども、
ちょっと前にお酒のディスカウントショップみたいなものが結構多く近所にできて、
お酒だけでは売上が上がらないので、何て言うんですかね。
雑貨とか、おみやげみたいな食品ですね。地元の特産品みたいなものを置くようになりました。
高橋: 今、ホームページだと、「地産の魅力」っていうページですかね。
山本: そうです。以前に送りましたホームページなんです。
この中では、今、ちょっとトップページにお酒があるんですけれども、
お店のほうは、お酒のスペース、食品のスペース、何て言うんですかね、雑貨ですね。
そういったもの、大きく分けると3種類ぐらい、今、扱っているんですね。
で、一番、やっぱりお酒屋さんなので、○○の地酒っていうものを売れればいいなとは思っているんですけれども、なかなか日本酒、○○の地酒っていうと、日本酒になるんですけど、
日本酒自体が焼酎に押されてっていうわけじゃないですけど、あまり前ほど売れなくなってしまってですね、
ですから、通信販売のほうは、そういった地酒好きみたいな人に、ネットとかで見つけてもらって、
で、うちから買っていただければなあと思って、いろいろ○○の地酒を紹介している。
高橋: なるほど。じゃあ、サイトのほうは、そうですね。○○の地酒。
これが、キーワードになっているので、これなんか、余計な“ブログ”とか“はてなブログ”というキーワードが入っていますね。(笑)
山本: はてなブログですか。
高橋: メタネームキーワードっていうところがあるんですけど、そこがなんか、お酒と関係ないキーワードも入っちゃっているので。
山本: あ、そうなんですか。はあー。
高橋: まあ、山本さんはホームページとかあまりいじれないんでしたっけね。
山本: ホームページの作成は制作会社さんにお願いして、ただ、更新するのに、すごく予算を掛けられないような状態だったので、更新だけは自分でやるような形にしている。
高橋: ああ、なるほど。
山本: はい。ですので、そのホームページのあまり具体的なところはちょっと分からないので。
高橋: 分かりました。
山本: はい。
2、外部サイトへの余計なリンクは貼らない
高橋: じゃ、これは大丈夫です。はい。そうですねえ。今、トップページ見ると、すごくですね、買い物を、どこから買えばいいのかが分からない状況なんですね、1つは。
山本: ああ、なるほどですね。はい。
高橋: で、これたぶん、 トップページを見るといろいろリンクを張ってあって、例えばnextという文字がリンクになっていて、クリックすると、今書いていらっしゃるブログに飛んでいくようになっていますよね。
山本: はい。
高橋: このへん、あんまり外に飛ばさないようにしたほうがいいですね、まずね。外のサイトに。
山本: ああ、ああ。自分のメインのホームページから、ブログ……
高橋: ほかのブログとかにも飛ばさないで、この中で完結するようにしちゃったほうがいいですよね。
山本: ああ、はい、分かりました。これ、すると、ブログでこの商品の記事を紹介するの、関連の記事を紹介している場合でも、この商品紹介のところからは、リンクしないほうがいいということですね。
高橋: あまり、そうですね。リンクして、外に飛ばしていくと、またそのまま、それをサーッと見て、そのまんま注文ページに戻らずにまたどっかに行っちゃうとかいうパターンになりがちなので。
山本: はい、分かりました。じゃ、できる限り、ここをクリックしないで、必要な情報はこのブログのほうで紹介しているとしても、このホームページの中で紹介したほうがいいということですよね。
高橋: そうですね。で、ブログからこっちのページに来るという意味で、ブログのほうにそういう記事を書くのは全然問題ないですけど。
山本: ああ、なるほど。じゃ、ちょっとその誘導というか、仕方が逆になっているという感じなんですかね。
高橋: そうですね。あくまでも、今のホームページがメインで、そこにブログから人を送り込むっていうイメージですよね。
山本: ああ。そうすると、今は、メインに来た人をブログになっちゃうから、逆に……
高橋: 逆に押しちゃっているので。
山本: なるほどですね。分かりました。せっかくメインサイトに来てくれたお客さんをちょっとこう、買い物じゃないところにこう……
山本: 逃しちゃっているという 感じの誘導の仕方になっているということですね。
高橋: そうですね。
山本: ああ、分かりました。ちょっと質問、いいですか。
高橋: どうぞ。
3、アクセス解析を導入して現状を把握する
山本: そのブログのほうは、ブログのアクセスで、何人来ていますとかいうのが、ブログの何て言うんですか、サービスの。
高橋: ブログの中のサービス、アクセス解析ですかね。
山本: はい。見れるんですけれども、ホームページのほうはちょっとカウンターだけがあって、何人が来ているとかっていうのは分からないので、実際にこのホームページからブログに行ったりするっていうことを……
高橋: 何人来ているかが知りたいということですよね。
山本: はい。ページごとに、トップページのカウンターだけはあるんですけども。
高橋: ああ、このちっちゃく入っているやつですかね。
山本: はい。これは全体ででも、このトップページに来た人が、去って行っちゃっているだけなんですね。
高橋: アクセス解析ってホームページつくったときに入れてもらわなかったんですね。
山本: ああ、全然やってないです。
高橋: ああ、そうか、そうか。じゃあ、記事、ある程度、自分で直して、サーバーにアップロードしたりっていうことはできているんですよね、今ね、山本さんのほうでは、自分でできるんですよね。
山本: あまりきれいな、難しいことはできないけれども。
高橋: それぐらいはできるっていうことですかね。
山本: はい、はい。
高橋: でしたら、Googleのアナリティクスっていうのがあるんですけど、それ、無料で使えて、すごく高機能のやつがあるので、それをあとでまたメールか何……、僕のサイトのほうでもその設定の仕方を書いてありますので、あとでお知らせしますけれども、それをタグっていうのを、ホームページのほうに張り付けるだけで、アクセス解析できるようになるんですよ。
山本: はい。
高橋: そうすると、Googleのアナリティクスの管理画面のほうからどんなキーワードでこのサイトに来ているとか、何人の人が来ているかとかっていうのが見れるようになるので、それ、後でもう一回お知らせしますので、それを付けると、ここのサイトに来ているお客さんがどんなページを見ているとか、どんなキーワードを検索エンジンに入れて検索して、このサイトに来ているとかっていうのが色々分かるので、お客さんがどんな人が来ているかとか、お客さんの求めているものとかもある程度予測付けられるようになるので、それはぜひ入れてください。
山本: なるほどですね。これは無料なんですか。
高橋: それは無料です。Googleって分かりますよね。
山本: はい、分かります。
高橋: Googleで出している無料のサービスなので。
山本: 分かりました。じゃ、これ、具体的な使い方は、今相談するよりも、何かGoogleのサイトを見たり。
高橋: 見たり、あと、安い本があるので、それを見てもらってもいいですし、僕のサイトご覧になったことあると思うんですけど。
山本: あります、はい。
高橋: あの中にも記事を書いてあるので。あとで、URLをお知らせしますので。
山本: 分かりました。
4、お客さんに迷わせないようにオススメ商品を決める
高橋: まず、そうですね。それでやっていただくのと、それで、今日はまず店舗の集客。お酒っていうのは、お試しセットみたいなのはつくれないですもんね、これはね。
山本: そうですね。メーカーさんのほうに、それをお話ししたこととかあるんですけれども、測り売りっていうのはやっていることはあるんですけどね。ただ、年中やっているというか、これ、期間限定なものですから、商品を自分のところで、お酒に関してはつくるっていうことはできないので。
高橋: できないですもんね。
山本: はい。
高橋: 最初に気軽に飲めるような、お試しセットとか、利き酒セットみたいなのがあると、初めてのお客さんは買い物しやすいですよね。
山本: ああ、地酒を飲み比べるような。
高橋: そうですね。
山本: なるほどですねえ。
高橋: ちょっと小さめの、あれは1合か2合ぐらいの瓶に分けてでも、で、3本ぐらいのセットでなんかお試し、利き酒セットとかいって出しても面白いですけどね。
山本: ああ、なるほど。
高橋: もし可能であればですけれどね。
山本: はい。
高橋: だから、それと同じような感じで、この地産の魅力のほうに出ている民芸品のほかにも、何か地元でつくられているやつありますよね。こういうの、小分けして中に入れても面白いかなと思ったんですけどね。
山本: あ、自分のところに、お酒とセットにするということですか。
高橋: 要するに、1回目に買いやすい値段にするので、このなんか、1本150円ぐらいのサイダーだったり、なんか、しょうゆとかもあるじゃないですか。
山本: はい。
高橋: まとめて500円とか1,000円とかそれぐらいのセットになんかできればなあと。
山本: ちょっと、気軽に買える。
高橋: そうそう。
山本: お勧め品のセットみたいな。
高橋: そうですね。あと、お客さんって結構面倒くさがりなので、いろいろ商品があると、選ぶのがすごく面倒くさくなるので、まずは、これで試してみてっていうので、2つとか3つのをバーンと出してあげたほうがいいと思うんですよね。
山本: ああ。
高橋: 結構今、ページ見させてもらうと、たくさんいろいろ出ていますよね。
山本: そうですね。
高橋: これだけあると、何買っていいか分かんなくなっちゃうじゃないですか。知らない人だったら。
山本: ああ、何か、今、お勧めのもの……
高橋: そうです。お勧めのものを、出しておくのが一番。
山本: ああ、なるほどですね。
高橋: そうすると迷わなくなるので買い物しやすくなります。
高橋: で、それで、1回、とにかく買ってもらって、あとは、それからほかのものもまた買ってもらうっていう考えですよね。何回も買ってもらう。なので、1回買ってもらったときに、一緒にほかの商品のちらしみたいなものも一緒に入れておいてもいいし、3カ月にいっぺんとか、1回買ってもらった人に季節のあいさつみたいな感じで、今の季節だったら、こういうのおいしいですよって、ちょっとしたちらしをつくって、パソコンとかでもつくれるじゃないですか。
山本: はい。
高橋: そしたら、お金掛からないので、そういうのを一緒に送ってあげるとか。
山本: はい、分かりました。じゃあ、最初に買いやすい低価格で、お勧めのものをもう少し目立つ