調味料を製造販売しているメーカーのWEB担当者の鈴木さんから相談をいただきました。
相談内容:
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地元の特産品を活かした調味料を製造し地元で販売しています。
4~5年ぐらい前からネットを使って集客を始め、
一般ユーザーさんに製造直販というかたちで販売を始めました。
しかし、集客の方が思うように行っていないので、もっとネットで集客し
エンドユーザーさんに直接自社の調味料をお届けしたいと思って、
ホームページの改善策を伺えればと思って相談させていただきました。
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前回はUSP(ユニーク・セリング・プロポジション)を明確にする方法、
そしてそれをホームページのヘッドライン(キャッチコピー)やその他のコンテンツにいれて、
テストを繰り返すし改善していくことについてアドバイスしました。
今回は、
どこのアクセス解析を使えば良いのか、そしてアクセス解析データーの解析ポイント、データーを使ってホームページを改善する方法についてアドバイスしました。
具体的には次のようなアドバイスをしました。
- アクセス解析とは何か?
⇒アクセス解析とは、見えないものを見えるようにしてくれるツール。 - アクセス解析サービスは色々あるがどのサービスを使えばいいか?
⇒無料のもので十分。おすすめはGoogle(グーグル)が提供しているGoogle アナリティクス(Analytics)。 - アクセス解析の設置方法
⇒Google アナリティクス(Analytics)の無料アカウントを作成し、トラッキングコードをホームページの全ページに貼付けるだけ。後は自動でデーターを収集してくれる。 - アクセス解析の解析ポイント(1)ホームページの目的を決める
⇒アクセス解析を始める前にホームページの目的、つまりゴール( 資料請求、問い合わせ、申し込み等 )を決める。これを決めないと効果測定ができない。 - アクセス解析の解析ポイント(2)訪問数とユニークユーザーの違い
⇒訪問数:同一人物が一日に3回訪問したら訪問数は3となる。(30 分以内に同じサイトに戻ってきた場合は、同じ訪問として扱われます。)
⇒ユニークユーザー:サイトを訪れた重複しない訪問者の数。 同一人物が一日に3回訪問したらユニークユーザーは1となる。 - アクセス解析の解析ポイント(3)滞在時間とページビュー
⇒この2つのデーターは、訪問者が熱心に見てくれているかどうかの指標になる。
⇒滞在時間:訪問者が特定のページを表示していた時間。
⇒ページビュー:訪問者が何ページ表示したのかが分かる。 - アクセス解析の解析ポイント(4)直帰率
⇒1ページだけを見てサイトを立ち去ってしまった人の割合です。
⇒直帰率が高い場合は、訪問者の興味とホームページの内容との関連性が低い。 - アクセス解析の解析ポイント(5)検索キーワード
⇒検索キーワードの直帰率から訪問者の興味・関心を推測しホームページを最適化していく。また、埋もれている優良なキーワードを見つけホームページに反映させる。 - アクセス解析の解析ポイント(6)参照元
⇒訪問者がどこからきたのかがわかる。 - アクセス解析の解析ポイント(7)成約率( コンバージョン率 )
⇒ホームページの目的、つまりゴール( 資料請求、問い合わせ、申し込み等 )が達成されているかがわかる。
⇒成約( コンバージョン)を達成した検索キーワード、参照サイト、プロセスを把握しホームページを改善する。
⇒ 成約率 ( コンバージョン率 )を計測するためには、Google アナリティクス(Analytics)で忘れずに目標設定すること。 - アクセス解析の解析ポイント(8)離脱率
⇒そのページを最後にホームページを立ち去った人の割合。
⇒立ち去ってほしくないページ(買い物ページの一つ前のページ等)の離脱率をチェック。 - アクセス解析の解析ポイント(9)レンタルのショッピングカートにもトラッキングコードを入れる
⇒ショッピングカートをレンタルしている場合は、そのページも忘れずにトラッキングコードを入れること。 - 最初は小さくテスト、GoogleウェブサイトオプティマイザーでA/Bテスト
⇒ホームページを改善したり、新しいキャンペーンを行う時は小さくテストする。始めから大金を投じたりしない。
⇒テストするためのツールは、無料のGoogleウェブサイトオプティマイザーを活用する。 - グーグルのアドワーズやYahooのリスティング広告を使ってアクセスを集める
テストする場合、アクセス数が少ないと時間がかかるため、 グーグルのアドワーズやYahooのリスティング広告を使ってアクセスを集めることも考える。 - アクセスが少ない場合の原因と対策
⇒アクセスが少ない場合は、コンテンツ不足が原因です。商品の詳細ページやFAQサイト等作成しコンテンツを増やしていきます。 - 誰でもできるSEO~検索キーワードから想像力を働かせる
⇒ホームページのテーマに沿って、あなたが言いたいことではなくお客様の知りたいことを書く。
⇒検索キーワードからお客様の興味や関心事を推測し、コンテンツを追加
⇒ページタイトルや記事タイトルにキーワードを入れる。
⇒直帰率、離脱率の高いページの改善。
この相談の一部始終を公開中です。内容をもっと詳しく読みたい方はどうぞ!
この相談内容では、
- コンサルタント(以下高橋)
- 調味料メーカーのWEB担当者(以下鈴木)と記載しています。
高橋: はい、では、『知識ゼロからのwebマーケティング ネット集客Q&A』ということで、前回、調味料を販売しているメーカーのWEB担当者の鈴木さんという方から相談いただきまして、この方はオリジナル商品を販売し、もう少し販売強化していきたいということで相談をいただきまして、前回は、オリジナル商品を売るにはUSPを明確にする必要がありますということで、USPについて話していきました。その中でUSPができたときに、幾つかできてくるんですけれども、それ、どれを使えばいいんでしょうかという話から、アクセス解析を使ってテストを繰り返していきますっていうことをお話しました。今日はそのアクセス解析についてお話していきます。 鈴木さん、こんにちは。
鈴木: はい、鈴木です、よろしくお願いします。
高橋: よろしくお願いします。前回のUSPのほうはだいぶ進まれたということで、報告のほうをいただいていますけれども、今日はそれをテストしていくといいますか、実際に運用していく上で必要なアクセス解析ということについてお話させていただきたいと思います。よろしくお願いします。
鈴木: はい、よろしくお願いします。
高橋: 鈴木さんのほうは、まだアクセス解析というのは全然入れてないということでしたよね。
鈴木: そうです。トップページにアクセスカウンターというのは入っていますけれども、それ以上のことは、そのアクセスに関しては何もしていない状態です。
高橋: していない状態ですね。
鈴木: はい。
1. アクセス解析とは何か?
高橋: 分かりました。じゃあ、ちょっと今日は基本的に、そもそもアクセス解析は何かというところからちょっとお話していったほうがいいと思いますので、そのへんから始めていきます。
鈴木: はい、よろしくお願いします。
高橋: で、アクセス解析というのは、簡単に言うと、見えないものを見えるようにしてくれるツールなんです。実際の店舗でしたら、お店にいればどんな人が何時ごろ来てどんな物を買って行くのかっていうのは、もう一目瞭然で分かりますよね。でも、インターネットというのは、それが全く分からないですよね。
鈴木: そうですね。
高橋: 気が付いたら注文が入っていたとか、問い合わせが来ていたとか、そんな感じだと思うんですけども。
鈴木: はい。
高橋: で、アクセス解析を入れることによって、今まで見えなかったものを見えるようにすると。
例えば、どんな人がいつ、何人来たのか。あるいは、GoogleなりYahoo!にどんなキーワードを入れて検索してきたのか。それと、どのページが読まれているかとか、そういったことが見えてくるっていう、そういうツールなんですね。
これが見えてくることによって、今ホームページが効果的に働いているのかどうかっていうのが分かってきますし、もしうまくいってないなら、どこを改善していけばいいっていうところが見えてくるんですよ。僕も相談受けると、 皆さん、アクセス解析ってあんまり入れてないんですね。で、入れてたとしても、どういうふうに活用していいか分からないという方もいます。すごくいいツールなんだけどうまく使われてないっていうような現状があります。
それで、じゃあ、アクセス解析は何を使っていけばいいんでしょうかっていうことなんですが。
2.アクセス解析サービスは色々あるがどのサービスを使えばいいか?
鈴木: あ、そうですね。アクセス解析っていうことでちょっと見たら、いろいろなのがあって、どれがいいのかちょっと分かんなくなっちゃったんですけど。
高橋: そうですね。
鈴木: はい。
高橋: まず選ぶポイントとしては、まず無料と有料というのが二つあるんですけども、これは無料のものでも十分です。
鈴木: あ、そうなんですか。
高橋: 今は高機能なものが無料で使えるようになってますので。
鈴木: そうですか、はい。
高橋: で、無料の中で、これもすごい、たぶん数十社から出ているんですよね。で、これ選ぶポイントなんですが、よく見掛けるのが忍者ツールとかFC2とか、あとはエクセリア(XREA)っていうサーバー会社が出しているやつとか、そういったのが結構使われるのが多いんですけれども。それとあとはGoogleのアナリティクス(Analytics)というのがあります。で、お勧めはGoogleのアナリティクスなんです。
鈴木: あ、そうですか。
高橋: で、それ以外の無料なものっていうのが、ホームページにバナーが出ちゃうんですよ。
鈴木: ああ、広告が。
高橋: 広告が出ちゃって、そこのサービスを出している会社の宣伝だったり、そこがなんか広告を請け負って出したりとかしてるので、何て言うんでしょうね。商売に使っているホームページにそういう広告が出るのっていうのは、見た感じもあまりよろしくないです。
鈴木: そうですね。
高橋: なので、そういうのは使わないで、Googleのアナリティクスだと無料、バナーというか、広告とかが出ないので、これはいいです。それに、このGoogleのアナリティクスの場合、昔、アーチン(Urchin)というアクセス解析のソフトを販売してる、つくっている会社を買収して、それを無料で今、提供してくれているですね。もともとが高機能なものを無料で使えるようにしてくれています。だんだん解析をしていくようになると、やはり高機能なものが必要になってくる場合がありますので、今から入れておくのが、後々も使い手がいいので、これを使うことをお勧めしています。
鈴木: あ、分かりました。
高橋: あと、アドワーズ(AdWords)っていうのはご存じですかね。
鈴木: はい。
高橋: アドワーズのデータとも連動できるようになっているので、すごく高度な分析もできるようになっていますから。これがまずお勧めですね。というよりもこれを使ってください。
鈴木: はい、分かりました。
3.アクセス解析の設置方法
高橋: 導入の仕方は割りと簡単なんですよ。Google、アナリティクスって検索窓に入れてもらうと、それ出てきますから、トップに。で、そこに、それをクリックしてページに行って、Googleのアカウントをお持ちでしたら、それそのまま使えますし、もし持ってなければ新しくアカウントつくっていただくと。もうメールアドレスがあればつくれますから。
鈴木: 分かりました。これは一部無料で途中から有料とか、そういうことはなくてずっと無料なんですか。
高橋: はい、無料です。いろいろ使い込んでも無料です。
鈴木: あ、分かりました。じゃあ、これ、特にメールアドレスだけあれば、別に何の躊躇することもなく、アカウント制作して使って問題ないっていうことですね。
高橋: そうですね。
鈴木: はい。
高橋: で、最初どうしても管理画面がいろいろデータが見れるようになってるので、慣れるまで何ていうのかな、複雑な感じがしてしまうかと思うんですが、これはもう慣れてくればどこを見れば何が見れるっていうのが分かってくれば大丈夫ですから。ま、取りあえずつくっていじくってもらうと。いじり倒してもらうという感じですね。
鈴木: 特に使い方が分からなくて、適当に使っててなんかこう変になっちゃうとかいうこともないんですよね。
高橋: あるとすれば、データがうまく取れてなかったとかっていうことがあるだけで、ホームページが壊れてしまうとか、そういうことはありませんので。
鈴木: 結構気軽に試しにやってみるかぐらいの気持ちで導入してみても全然問題ないですよね。
高橋: それぐらいのほうがいいです、はい。
鈴木: はい、分かりました。
高橋: アカウントつくって管理画面に入っていただくと、トラッキングコードっていうのがあるんです。これを、今のホームページの全部のページに張り付けます。張り付ける場所も決まってるので、ページの終了 </body> タグのすぐ前に設置します。管理画面の中で順番にやっていくと出てきますので。詳しくは僕のサイトをご覧になりましたよね、うちの会社のサイトを。
鈴木: はい。
高橋: あの中に画像付きというか、写真付きで導入の仕方を書いてありますので、それを見ながらやっていただくと、すぐできますので。
鈴木: あ、そうですか。はい。
高橋: また、のちほどメールでそのページのURLをお知らせしますから、これをすぐにやっていただきたいと思います。
鈴木: あ、分かりました。そんなに時間は、じゃあ、掛からないんですよね。
高橋: 掛からないですね。慣れてない方でも、まあ、30分から1時間もあれば全部のページに。鈴木さんのページだと、そんな何十ページもあるわけじゃないですよね。
鈴木: はい。
高橋: あ、なら大丈夫です。
鈴木: はい、分かりました。
高橋: ペタペタ張り付けてください。
鈴木: これはアクセスカウンターというのは、今トップページにしかないですけど、全部のページに付けていかなきゃいけないっていう感じですか。
高橋: そうです。それで、これは表からは見えないので、そのGoogleの管理画面に入って初めてデータが見れるようになりますから、このカウンターはあんまり意味がないんですよね。
鈴木: あ、そうですか、分かりました。じゃあ、これ、アクセス解析を入れたら、別にカウンターは消しちゃっていいんですか。
高橋: うん、外したほうが逆にいいです。
鈴木: 逆にいいんですか。はい、分かりました。
高橋: このサイトはこれぐらいしか来てないのかとか、っていうふうに見る人もいるかもしれないので。
鈴木: ああ、分かりました。じゃあ、アクセス解析を導入したら、カウンターは外します。
高橋: はい。
鈴木: そうすると、これは、各ページに指定のトラッキングコードを張り付けるっていう作業だけで完了なんでしょうか。
高橋: はい。あとはデータを収集していきますから。そうすると、だんだん日にちを追うごとにデータがたまってきますので、それを1週間に1回なりというふうに決めて、確認していくと。それで、そのときの解析のポイントを、じゃあ、これからお話しますね。
鈴木: はい、お願いします。
4.アクセス解析の解析ポイント(1)ホームページの目的
高橋: で、まず最初に決めておかなきゃいけないことが、これはホームページをつくるときの段階で本当はやっておかなきゃいけないんですけれども。ホームページの目的をはっきりさせておくっていうことなんです。これはどういうことかというと、鈴木さんのところだと、そんなに単価の高いものじゃないので、ここだったら恐らく販売が目的になると思うんですね、まず。
鈴木: そうです。
高橋: ですので、何人来て、いったい何人の人が買ってくれたのかっていうのが分かるように、一つそれが主要な解析ポイントのデータになりますよね、一つね。で、あとターゲットも明確にしておきます。どんな人に買ってもらいたいか。女性とか男性とか、そのへんもちょっと決めておいていただきたいんですね。
それで、あとその画面に入っていただくと、いろんな数値を見れます。なので、何を見ていいか分からなくなっちゃうっていう方がほとんどなんですよ、最初。で、ちょっとここんとこからメモしておいてもらいたいんですけれども。あと言葉もちょっと聞き慣れない言葉も出てくるかもしれないので、まず確認してまずおいてほしいデータが、訪問数です。
鈴木: 訪問数。
5.アクセス解析の解析ポイント(2)訪問数とユニークユーザーの違い
高橋: これは、訪問数という言葉のとおり、訪問の回数です。だから、例えば、僕が鈴木さんのホームページを1日に3回訪れたとしたら、3回ってカウントされるんですよ。要するに、何回訪問されたかっていう数がカウントされていきます。それと似たようなデータで、今度ユニークユーザーっていうのがあるんですけれども、これは訪問者の数で重複しない数。さっき言ったように、僕が一日に3回見たとしても1回というカウントになります。
鈴木: はい。あ、じゃあ、1人という。
6.アクセス解析の解析ポイント(3)滞在時間とページビュー
高橋: そうですね、1人。それでもって3番目が、サイトの滞在時間。その訪問した人がそのサイトに何分いたかという。これ、時間が長いっていうことは、そのサイトを熱心に読んでくれているかどうかっていうのが分かってきます。それともう一つが、ページビューっていうやつです。それは1人の方が何ページ読んでくれたかっていう合計ですね。
鈴木: あ、1人の人が来て、何ページを読んで帰られたかっていうことですね。
7.アクセス解析の解析ポイント(4)直帰率
高橋: そうですね。それがどんどん合計されていきますので、これもページビューが多いということは、熱心に読んでくれているっていうことが分かってきますので。
あと次が、直帰率っていう言葉も出てきます。これは1ページだけ見て帰ってしまった人の割合なので、直帰率が、例えば90パーセントとか、ま、100パーセントっていうことはもうすぐ帰っちゃったということですね。だからお店に来て、よく見ないでそのまま一歩踏み入れたかどうかで帰っちゃうような感じですね、100パーセントというのはね。
鈴木: ああ、はいはいはい。
高橋: ということは、何が分かるかというと、その訪問者、ユーザーの興味とか関心とホームページの内容との関連性がすごく低いということですね。
鈴木: ああ、なるほどですね。
高橋: だからなんか、何だろう。ラーメン食べたいと思って入ったらラーメン屋じゃなくて帰って行っちゃったみたいな。
鈴木: 期待していたのとちょっと違った。
高橋: そう、違ったぞということで帰っちゃうという感じですね。
鈴木: それが直帰率というところに表れてくるんですね、はい。
8.アクセス解析の解析ポイント(5)検索キーワード
高橋: はい。で、次は、直帰率とも関係してきますけど、検索キーワード。これはYahoo!とかGoogleとか、そういう検索サイトから、どんなキーワードを入れて、人がホームページを見に来てくれたかっていうのが分かります。
で、これにキーワードごとに、そういう直帰率っていうのも出てきますから、これも訪問者の興味とか関心が分かりますよね。だから、鈴木さんのページでいくと、そういう調味料を探している人が来てくれるはずなんですけれども、その中でも、何かこう。
鈴木: 各商品で、ポン酢とかそういう。
高橋: そうですね、そういうので、もしかしたら来ている人もいるかもしれないですよね。
鈴木: そうすると、これ、各キーワード別の直帰率が分かると、直帰率が低いほうがいいんですよね。
高橋: いいです。
鈴木: すると。
高橋: まあいろいろ、30パーセントとか、40パーセントぐらいだったら、もうかなりオーケーじゃないかなあと思うんですよね。
鈴木: だいたい基準とすれば、そのあたりなんですか。
高橋: そうですね。だいたいそのへん。目標ですね。
鈴木: あ、目標。じゃあ、ま、50パーセントぐらいだったら、まあまあって考えても。
高橋: そうですね、それぐらい出ていれば、ユーザーがこれについて知りたいっていうことで、検索したキーワードと、ホームページに書いてある内容にずれがないっていうことですよね。
鈴木: ああ、なるほどですねえ。そうするとキーワード別に見て、自分の売りたい商品で来たキーワードが直帰率低かったらちょっと問題だっていうことですよね。
高橋: 低かったら多いんですよ。
鈴木: あ、低かったら。高かったら問題。
高橋: 問題ですね。それに関するコンテンツが足りないっていうことですね。
鈴木: ああ。じゃあ、もしあんまり関連性がないキーワードで入って来られて、直帰率が高い分にはそれも問題……。
高橋: あまり気にしなくていいです。
鈴木: 気にしなくていいっていうことですか。
高橋: はい。
鈴木: あ、分かりました。
9.アクセス解析の解析ポイント(6)参照元
高橋: それと、参照元っていうのも出てきますから。例えばどっかのサイトで、そちら鈴木さんのサイトをリンクしててくれて、そこから来てたりしていると、どこからのアクセスが多いかっていうのが分かりますよね。
例えば、集客目的でツイッターとかフェイスブックやってたとして、そこからのアクセスがないんだったら、それはやめちゃったほうがいいですよね。効果がないっていうことですから。
鈴木: ああ、どこ経由で自分のWEBサイトに来てるかが分かるっていうことですか。
高橋: そうです。で、もしかしたらすごくたくさん来てるサイトがあって、そこに広告出せるんだったら、広告を出してみてもいいかもしれないですよね。
鈴木: ああ、分かります、はい。
10.アクセス解析の解析ポイント(7)成約率 (コンバージョン率)
高橋: 逆に広告出しているサイトがあるとしたら、そこからのアクセスがないんだったら、そこの広告っていうのは全然効果がないっていうことなので止めたほうがいいですよね。そういう判断もできます。
それと、コンバージョン率、成約率っていうのも測定できるので、これは買い物が終わったら注文を承りましたっていうようなページが準備されてると思うんですけれども、そこにはさっきのタグを張っ付けておきますので、で、アナリティクスの管理画面の中で、その目標設定というのができるんです。
そこに、その最後のありがとうございましたページのURLを指定しておくと、そのページが開かれた時点でカウントされるようになっているので、これも先ほど一番最初に言ったサイトの目的を決めていくっていうことと関係するんですけれども。その目的が達成されたかどうかっていうのは、このコンバージョン率を確認することでできますので。
鈴木: あ、はい。
高橋: そのページで何件売れたかっていうのが分かりますから、これも全部先ほどの参照元とか検索キーワードごとにも出ますから。
鈴木: はい。あ、全部に入れておけば。
高橋: データとして出てきますから。このキーワードで来てほしいっていうキーワードで、この成約率が高ければ、もうそれは大成功だし、もしあまり効果が出てなかったら、また何か対策を打たなければいけないし、あるいは、こんなキーワードから意外に成約率が出るなっていうことであれば、そのキーワードを使ったコンテンツを増やしていくとか、そういう対策が打ててくるので、こういうことを活用しながら、前回のお話でUSPのテストをしてくださいって言ったことを、このデータを見ながらやっていくわけです。期間を決めて。
鈴木: ああ、なるほどですね。
高橋: そうすると、ホームページをやっていると、効果が出てるのか出ないのか分からないっていう方も結構いると思うんですけれども。そういうことがなくなって、効果が出てる出てない、じゃあこれをやろうっていうのが明確になってくるので、そういうふうに使ってください。
鈴木: 分かりました。
高橋: まずこれが見るべきポイント。ま、本当はもっと細かく見ていくことができますけれども、まずはこれから始めてください。
鈴木: 分かりました。
高橋: それと、このデータをダウンロードすることできますから、何でしたっけ。CSVファイルっていうのでダウンロードするとエクセルで見ることができるので。
鈴木: はい、あ、そうなんですか。
高橋: だから1カ月に1回ぐらいずつダウンロードして、エクセルでまとめて見ていくと、推移が分かりますよね。季節ごとの変動とか、あるいは季節ごとにキャンペーンやったりしたときの効果とかも。そういうのを、まあ半年1年とか2年ってやっていくと、どこでどれをやれば効果が出るっていうのは、だんだん見えてくるじゃないですか。そういうふうにアクセス解析って使っていきます。
鈴木: 分かりました。
高橋: ここまででなんかありますか。
鈴木: ちょっと確認なんですけれども、いろいろ機能はあるけれども、訪問数とユニークユーザー数と、滞在時間とページビューと、直帰率、そして検索キーワードと、検索キーワードごとの直帰率と、あと参照元と、コンバージョンっていう、この項目だけを押さえておけば。
高橋: うん、まずそうですね。
鈴木: 通信販売に必要な対策というか、戦略を練る際に必要な数字は取れると考えていいっていうことですか。
高橋: そうですね。それで強いところを先に伸ばしていく。いいデータのところを伸ばしていって、ある程度落ち着いてきたら今度弱いところを強くしていくっていう順番ですね。結構やっていると、強いところと弱いところ、どっちからやればいいんだろうって迷っちゃうと思うので。
鈴木: はい、分かりました。あともう一つ質問なんですけれども、買い物する際にページが移動していくんですけれども、その買い物の途中で、じゃあ、やめたんだなっていうことも、これを見ると分かるっていうことですよね。
11.アクセス解析の解析ポイント(8)離脱率
高橋: あ、もう1個、離脱率っていうデータもあるので、これは目標設定の中で、このページ行って、このページ行って、このページ行って、ゴールっていうふうに設定していくこともできるんですね。そこまで入れておくと、ここのページで離脱しているっていうのも分かってきます。
鈴木: あ、なるほどですね。そうすると買い物は、こちらからどうぞっていうふうに誘導して、商品ページに行って、買い物かごの中身をチェックして、いざここで注文ボタンを押せば注文っていう段階で、やめてるっていう場合は、そういう場合も分かるわけですよね。
高橋: そうですね。離脱しているページっていうのも出てくるので、離脱率の高いページっていうの分かりますから。
鈴木: その、でもホームページに、何でしたっけ。ソースっていうか、あれを張り付けなければいけないんですよね。
高橋: そうですね。最初に出てくるタグを全部のページに張っておけば、離脱率も出ます。
12.アクセス解析の解析ポイント(9)レンタルのショッピングカートにもトラッキングコードを入れる
鈴木: ショッピングカートなどの場合で、なんかレンタルで使わせてもらっているようなシステムの場合は、その確認ページに張るっていうのは、そちらのほうに依頼しなければいけないっていうことですよね。
高橋: そうなります。どこのを使われているか分かんないんだけど、大概できるようになってるはずなんですけどね。ちょっと確認してもらわないと分からないんですけれども
鈴木: あ、ここはじゃあ、使わせてもらっているところに確認して。
高橋: アクセス解析のタグを張りたいんですけどって問い合わせてください。
鈴木: はい、あ、分かりました。すると、もし各ステップに張れば、そういった離脱率が測定できて、もしある特定のところでお客さまが帰られているようだったら、ちょっと対策が必要だっていうことですよね。
高橋: そうです。離脱率も出ますのでどのページの離脱率が高いかっていうデータも出てきますから。
鈴木: あ、分かりました。これがもし仮に、スムーズに注文までたどり着いていれば、そこのシステム的なところは、まあ問題ないだろうという。
高橋: はい、そうしたら今度は、だいたい成約率も何人来て何%っていうのが出ていますよね。そうするとお金を掛けてでもアクセス数を増やせば、さらに売上が上がるっていうことが分かりますよね。
鈴木: はい。
13.最初は小さくテスト、GoogleウェブサイトオプティマイザーでA/Bテスト
高橋: なので、最初はあんまりお金を掛けずに小さくテストしていくっていう考えですよね。で、効果が出るところまで改善ができたら、お金を掛けて売上を上げていくと。
ですので、この間、前回のときにお話をしたUSPも、A/Bスピリットテストっていうのもできるんですけれども。同じ内容で、そのUSPだけ変えたページをAとBつくっておいて、あとは機械のほうで順番にそれを表示させてくれるようにできるんです、これもGoogleのウェブサイト オプティマイザーという無料ツールなんですけど。
鈴木: あ、それはホームページを自分でつくって登録しておくっていうことですか。
高橋: そうですね。そのホームページにもウェブサイトオプティマイザーっていうサービスのタグを張っ付けておくと、Googleのほうでこのお客さんにはこのページ、次のお客さんにはこのページっていうのを表示してくれるので、それで勝負させるんですよね。そうすると、管理画面の中からある程度アクセス集まれば、こっちが勝ち負けっていうのが出るので。
鈴木: あ、そうやって前回作ったキャッチコピー、自分の作ったキャッチコピー同士を。
高橋: 競争させると。
鈴木: 比較して、強いほうを残して。
高橋: 残す。
鈴木: また考えたら。
高橋: またやると。
鈴木: そのGoogleのアナリティクスのそういう機能も無料サービスの中で使えるんですか。
高橋: はい、あります。Googleウェブサイトオプティマイザーっていうのがありますので。
鈴木: Googleウェブサイトオプティマイザーですか。
高橋: はい。
鈴木: 分かりました。じゃあ、前回のキャッチコピーのテストの仕方はこのGoogleウェブサイトオプティマイザーというものを使えば有効に。
高橋: そうです。もし上手く設定できなければ、もう期間を決めて3カ月なら3カ月間Aのタイプをやって、次に3カ月間、Bのタイプをやってどっちが売れたか勝敗を付けるっていうこともできますよ。
鈴木: はい、分かりました。このGoogleウェブサイトオプティマイザーっていうのは、登録したりするの結構難しいんでしょうか。
高橋: いや、アナリティクスと同じような感じで、これも別の管理画面があります。検索しもらうと出てきますから、それで、今つくったGoogleのアカウントでログインできるので。その中にまた同じようにタグが出てきますので、そのタグをAとBのやつに張り付けると。で、あとは、テスト開始のボタンを押せば始まりますから。
鈴木: 例えば、テストする間の有効な期間とかっていうのはあるんですか。
高橋: それは、そのウェブサイトオプティマイザーの中で、ある程度アクセス集まったら判定してくれますから。
鈴木: あ、じゃあ期間は自分で決めなくてもいいということですか。
高橋: はい。アクセスが少ないと結構長い期間掛かっちゃいます。
鈴木: あ、分かりました。
14.グーグルのアドワーズやYahooのリスティング広告を使ってアクセスを集める
高橋: なので一番、よくやるのは、グーグルのアドワーズを使ってアクセスを集めるのが一番早いんですけどね。その他Yahooのリスティング広告。
鈴木: アドワーズ広告ですか。
高橋: はい、それを使ってアクセス集めてやるのが一番早いです。
鈴木: はい、分かりました。ちょっと、すごく高度な機能が使えるのが分かったんですけれども、まず最初の段階は、訪問数がどれぐらいあるっていうことと、その、どれぐらい買ってくれたかっていうところを見ないといけないっていうレベルからですかね。
高橋: そうですね。
15.アクセスが少ない場合の原因と対策
鈴木: 訪問数がすごく少ない場合は、やっぱりこのアクセスを集めることをもうちょっと真剣にやらなきゃいけないっていうことですよね。
高橋: そうですね、まずアクセス少ない原因はコンテンツが不足しているんですね。なので、ページを増やすなり、ページの中にもうちょっと詳しい商品説明を付け加えるとか、そういうことで、サイトのテーマ、目的に沿ったコンテンツを増やす必要があります。
鈴木: じゃあ、そもそもアクセスがちょっと少ないなあということが分かったら、それはページ数を増やすっていうことですか。
高橋: そうですね、そのほうがいいですね。
鈴木: トップページに情報をいっぱい載せるっていうこと。
高橋: トップページにあんまりいっぱい載せると、買い物かごへの導線がよく分からなくなっちゃうので、先ほど言ったホームページの目的に沿って、トップページはその目的を達成させるようなコンテンツ。で、さらにそれを補足するページを増やしていく。
鈴木: あ、じゃあ、トップページに情報をあまり置かずに、新たなページをつくって、少しコンテンツを増やすっていうことがアクセス数を増やすのには、一番有効だっていうことですね。
高橋: そうですね。
鈴木: はい、分かりました。
高橋: 今のこのページだと、うん。これ、2種類限定商品のやつが出てるじゃないですか。
鈴木: はい。
高橋: これをもう1個、これのもっと詳しい詳細ページを作るっていうのも一つありですね。
鈴木: これをクリックしたら、詳細の商品紹介のページが出るっていうふうに。
高橋: そうですね。それの中で、お客さんの声も全部入れるなり、そして、それを見ていったら買い物できるようにしておく。
鈴木: はい。分かりました。
高橋: コンテンツが増えてくるとロングテールも効いてくるので。
鈴木: あ、ロングテールですか。
高橋: はい、爆発的な勢いはないけれども、要するに、検索されてヒットするキーワードが増えてきますから、この調味料に関するキーワードでどんどん検索されるようになってくるので、結果的にアクセスも増えてくるっていうことになりますから。
鈴木: あ、分かりました。たぶん、想像なんですけど、 トップページに関しては、 アクセス数はそんなにまだないような気がしてるので、ちょっとまずその数字をちょっと把握したいと思います。
高橋: まずは把握して。で、アクセスを増やす努力をしていく。あとは、ちょっと難しくなるけど、SEOっていうのは分かります?
鈴木: 検索されるようにするっていうことですか。
高橋: はい、検索結果ページで上位に表示されるようにする。そういう対策もやっていくと。
鈴木: あ、分かりました。
16.誰でもできるSEO~検索キーワードから想像力を働かせる
高橋: そんな難しいことやらなくていいです。とにかくサイトのテーマを決めて、そのテーマに沿ったコンテンツを増やしていく、コンテンツはお客さんの知りたいことを書く。お店側の人が言いたいことを書くんじゃなくて、お客さんが知りたいことを書く、それをどんどん増やしていくと。
鈴木: はい、分かりました。じゃあ、アクセス解析もちょっと導入できそうなので、まずやってみます。
高橋: はい。そして、さっき言ってたアクセス解析でいろいろ検索キーワードのデーターが出てきますよね。で、これで想像力を使って、そのお客さまの気持ちっていうのを想像力を働かせて、仮説を立てるような感じですよね。こういうキーワードできてるっていうことは、こういうことを知りたいんじゃないだろうかとか。じゃあ、この記事を追加しようとか。
鈴木: あー。
高橋: やみくもにコンテンツを増やすっていうよりも、そういう検索、実際にもう出ているデータから想像力を働かせて、お客さんの気持ちになってコンテンツを増やしていくと。
鈴木: はい、なるほどですね。
高橋: これがポイントですかね。
鈴木: それと、どんなキーワードでWEBのサイトに来店されているのかっていうことを、まず見ていくことは大事なことでしたよね。
高橋: そうですね。
鈴木: はい。
高橋: 販売につながりそうなキーワードで来ているけど、もしそれが直帰率高いんであれば、そのコンテンツが足りないっていうことですね。あとは何だろう。この「○○のたれのおいしい食べ方」とかっていう言葉を検索して来てて、直帰率が高いんであれば、この○○のたれのおいしい食べ方っていうようなコンテンツをつくっておけばいいんですよね。
鈴木: あー。なるほど、そういうコンテンツを増やしていく。アクセス解析をして、検索のキーワードからヒントを得てコンテンツ、自社のコンテンツを追加していくっていう考え方でいいんですか。
高橋: そうですね、はい。
あと次に、結構訪問者の多いページ、そういうコンテンツも分かるようになっているので、そういうページが出てきたら、そこの導線って言えばいいのかな。お客さんが見て、注文ボタンを押してっていう流れになっていくんですけれども、そのへんがスムーズに行くようにボタンの位置を変えてみるとか、説明がたりないのであれば追加する。ポイントは、お客さまの疑問とか不安を解消するようなコンテンツ。
例えば、お客さんは買い物したら、何日ぐらいで届くんだろうとか、支払い方法って何々があるんだろうとか、そういうことが買い物するときって気になったりするんですよね。なので、もしそういうコンテンツが不足していると思ったら、どんどん入れていくと。そうすると、成約率がもっとアップしてきたりするので、そういうこともデータから読み取れますから。
鈴木: はい、分かりました。じゃあこれ、アクセス解析の内容を分からずにコンテンツをつくってるっていうのは、すごく無駄なことなんですね。
高橋: はい、すごく無駄ですよね。
鈴木: あー。分かりました。じゃあ、前回のUSPを考えて、アクセス解析を導入してテストをするっていう流れで、サイトのほうをちょっと変えてみます。
高橋: そうですね。それで日々改善していくっていうことですね。
鈴木: はい、そうですね。どこを改善して、どこはそのままでいいのかっていうのがちょっと分からなかったんですけど。今日の話で、全部このデータからそこが分かりそうなので、効率的にできそうなので、やってみたいと思います。
高橋: はい、ぜひやってみてください。
鈴木: はい。そうですね、あとは大丈夫そうです。できそうなので。
高橋: 1回もう、タグさえ設定しちゃえば、あとはデータがどんどんたまっていくので。
鈴木: 最後に一つだけ質問していいですか。
高橋: はい、どうぞ。
鈴木: そのたまっていったデータっていうのは、何年かたったら、その過去のは消えてしまってるとかっていう、保存期間とかっていうのはあるんでしょうか。
高橋: 基本的には過去25ヶ月分のデーターは保存されています。でも、かなり前まで見れますね。
鈴木: もっと長期に渡るとすれば、過去のデータはプリントアウトするなりダウンロードして自分で管理したほうがいいっていうことですかね。。
高橋: そうですね。自分の好きなようにレポートをつくれる機能があるので、それを定期的にダウンロードしてためていくっていうことをしたほうがいいですね。
鈴木: あ、はい、分かりました。
高橋: 僕は3年、もうちょっと長い間データがあるので気にしてませんでした。
鈴木: あ、まだ全然やってないので大丈夫です。ちょっと気になったので質問してみました。じゃあ、あとは大丈夫です。取りあえずちょっとやってみて、動向をちょっと見てみたいと思います。
高橋: はい。
鈴木: はい、じゃあ、今日はすいません、長い間、時間が長くなってしまってですけど、もうこれだけ詳しく教えていただければ大丈夫だと思いますので、やってみたいと思います。
高橋: はい、ぜひ頑張ってやってください。
鈴木: はい、また報告させていただきます。
高橋: はい、楽しみにしています。
鈴木: はい、ありがとうございました。
高橋: はい、お疲れさまでした。
鈴木: はい、お疲れさまです。ありがとうございました。